2011年9月20日火曜日

100%お薬手帳活用法

最近越前市にも調剤薬局が増えました。
調剤薬局でお薬をもらうメリットにお薬手帳の発行があります。
中にはしつこいなあ~と嫌なお顔をする患者様もいらっしゃいますが、
かなりこれって使えるんです。

お薬手帳にはお薬をもらった日、発行先の病院、処方内容と日数、
お薬を渡した薬局、薬剤師名、服用時の注意点が記録されています。

お薬手帳は一人一冊で管理することが原則です。

そうすることによって複数の病院にかかっている方の飲み合わせや重複を防ぐことができます。
また、いつどのような薬をもらったか一目瞭然です。
薬情は捨ててしまう方が多いので一冊でわかるお薬手帳は便利です。
(この薬いつどんな時にもらったかなあ~?)と悩んでいる人多いと思います。

東北関東大震災の時は全国からお薬や医療スタッフが被災地へ向かったのですが、
何よりも困ったことが被災者の方が飲んでいるお薬の名前がわからないということ
だったそうです。
「血圧の薬飲んでいます。」とおっしゃっても、降圧剤はすごい種類がありますし、
またまたそれを組み合わせて処方されていることがしばしばです。

今回の震災では本当にお薬手帳があって助かった!という現場が沢山あったそうです。

さてさて、ここまではどの薬局のHPでも書いてあること!

その上で100%活用するには・・・

そこに検査記録、医師や薬剤師に聞きたいこと、自宅での体調等の記録等を
患者様自身でメモ感覚で手帳に書いてもらうことです。
ついでに言えば、薬剤師のみならず医療スタッフとの交換ノートにしてもらうことです。

人の記憶というのはすぐになくなるものですので、色んな体調変化を書き留めておくことで
診察やお薬がなぜ変更になったかなどの理由がわかります。
それによって、医療従事者も適切な服薬指導ができるわけです。
患者様自身も、先生の前で言葉では言いづらいことも手帳を見せると伝えられることが
沢山あると思います。

また、お薬は変わらないから手帳はいらないという方もいらっしゃいますが、
お薬の変化がない方は、今服用中の薬が何年飲んでも大丈夫な薬であるという記録が残ります。
お薬の副作用は服用してすぐに出る場合と時間が経過してから出てくるものがありますので
とても大切な記録となります。

また、一番最初のページを見ていただくと、あわなかった薬のリスト等を書く欄があります。
あわなかった理由は副作用だけではありません。
粉薬がきらい、カプセルが飲めない、錠剤が大きすぎる、顆粒が入れ歯に挟まる等
色んな理由があるでしょう。

私たち薬剤師は調剤をする前にお薬手帳の色んなページを確認した上で調剤します。
患者様との会話と手帳の記録が調剤に欠かせないものなのです。

私たち薬剤師も患者様との交換日記を楽しみにしています。
是非、患者様自身の声を調剤に活かせるようお薬手帳を活用してみませんか?

管理人

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